2005.11.7.Mon

ネットブラウザ機能「キャッシュ」について



 コンピュータはインターネットを閲覧するたびに、掲載されている画像データを、くまなく読み込む習性があります。既に見たページの画像を繰り返し再度読み込むことは、通信速度が遅い環境では非効率で、通信速度が遅くともコンピュータに負担がかかり、効率的な状況でありません。そこで開発された技術が「キャッシュ」という技術概念です。

 キャッシュは既に見た画像を一時的にコンピュータに取り込むことで、読み込み時間の短縮やコンピュータにかかる負担を解消してくれます。この動作のために、更新したばかりの画像が、最新の状態で閲覧できていない現象が起こることがあります。通常は数ページを見た際に自然に解消されますが、一時的にこの問題を即決する場合は、以下のキャッシュのクリア方法によって問題が解消されます。キャッシュの最大残高はブラウザ(Internet Exploler等のインターネット閲覧ソフト)の設定によって変化しますが、コンピュータの出荷状態およびブラウザのインストール時の初期設定のままでも、特に問題はありません。




Windowsをお使いの場合 | MacOSをお使いの場合

キャッシュのクリア方法



Windows をお使いの場合


Netscape Communicator の場合

  1. Netscape Communicator の「編集」メニューの「設定」を選択してください。
  2. 表示されたウィンドウの「詳細」→「キャッシュ」をクリックしてください。
  3. 右側に表示されるメニューの「メモリキャッシュをクリア」「ディスクキャッシュをクリア」ボタンを押してください。
  4. ブラウザを終了して再度ブラウザを開いてください。


Internet Explorer の場合

  1. InternetExplorer の「表示」(InternetExplorer 5.0 の場合は、「ツール」)メニュー →「インターネットオプション」を選択してください。
  2. 表示されたウィンドウの「全般」タブをクリックしますと、その中に「インターネット一時ファイル」という項目があります。
  3. その中の「ファイルの削除」というボタンを押してください。
  4. 「OK」ボタンを押してください。
  5. ブラウザを終了して再度ブラウザを開いてください。




MacOS をお使いの場合


Netscape Communicator の場合

  1. 「編集」メニューの「設定」を選択します。
  2. カテゴリ一覧の「詳細」→「キャッシュ」を選択します。
  3. 「ディスクキャッシュを消去」をクリックします。
  4. ブラウザを終了して再度ブラウザを開いてください。


Internet Explorer の場合

  1. 「編集」メニューの「初期設定」を選択します。
  2. 「詳細設定」の「キャッシュ」項目にある「空にする」をクリックします。
  3. ブラウザを終了して再度ブラウザを開いてください。


Safari の場合 (バージョン 2.0 以降)

  1. 「Safari」メニューの「キャッシュを空にする...」を選択します。
  2. 「空にする」をクリックします。
  3. ブラウザを終了して再度ブラウザを開いてください。




キャッシュ【cache】

(IT用語辞典 e-Wordsより抜粋)


 使用頻度の高いデータを高速な記憶装置に蓄えておくことにより、いちいち低速な装置から読み出す無駄を省いて高速化すること。また、その際に使われる高速な記憶装置。例えば、メモリはハードディスクに比べれば何百倍も高速にデータの読み書きが行えるため、使用頻度の高いデータをメモリ内に保持しておくことにより、すべてのデータをハードディスクに置いた場合よりも処理を高速化することができる。この場合、メモリがハードディスクのキャッシュである。

 同様の手法は通信においても利用することができ、低速な通信回線を使って読み込んだデータをハードディスクに蓄えておくことにより、次からは高速にデータを閲覧することができる。単に「キャッシュ」といった場合、コンピュータ内のメインメモリよりもさらに高速なアクセスが可能なCPU内部のキャッシュメモリのことを指す場合が多い。




2005.11.7.Mon