胡蝶蘭の原産地は東南アジア・インドなどの亜熱帯で、蒸し暑いところで生息しています。また、土に生えるのではなく、木の枝分かれしたところや老木などに直接根を張って体を支えている植物です。生息環境が熱帯雨林の中なので、直接の日差しは木々にさえぎられた環境で育っています。胡蝶蘭の最も大きな生態的な特徴は、通常の花・植物に比べて、根はいつも濡れていないということです。

通常届けられた胡蝶蘭の根は、水ゴケに包まれています。その水ゴケが常に水分を含み、鉢皿にも水がたまっているとしたら、胡蝶蘭は「根ぐされ」をおこし、長くは鑑賞できません。他の植物にも言えることですが、特に胡蝶蘭の根は、湿り気と乾きのバランスが大切です。


生産農家では胡蝶蘭に直接温風が当たらないよう、
温水暖房が張りめぐらされています。

胡蝶蘭の場合、湿り気と乾きのバランスは、指先で判断するのが、最も解りやすい判別方法です。以下の2点の順序でご判別して下さい。

1. まずは鉢の中の水ゴケを指で押さえます。
2. 湿り気をほとんど感じなくなったら、水やりを行います。


オフィスや家庭など室内の場合、夏の時期で5日〜7日に1回程の水やり間隔、冬の時期であれば7日〜10日に1回程の水やり間隔を目安にして下さい。

7日に1回 5日〜7日
に1回
7日に1回 7日〜10日
に1回

※ 季節はあくまで目安です。鑑賞される環境の気温や湿度などにより、大きく変わる場合もございます。

胡蝶蘭の花びらにラッピングが施されている時は、ラッピングをはずして、鉢の下から排水ができるように、給湯室やお風呂場などの場所で株の根元にたっぷりと水を与えます。 しばらくして鉢の下から水があまり落ちてこなくなったら、鉢皿の上に移し鑑賞します。(鉢皿は水やり後、ランを置いた場所が濡れないためにあります。水を溜めておくものではないので、ご注意下さい。)


1. 花びらには絶対に水をかけないようにしてください

花にはすぐに水をあげるものですので、違和感があるかもしれませんね。胡蝶蘭の花びらに水をかけることは、花びらのシミの原因になります。それではせっかくの美しさが台無しです。お水は各株の根元にまんべんなく、たっぷりと与えてください。

2. 冬の時期の水やりについて

冬の時期は比較的暖かい日の午前中に、微温湯(手で触って冷たくないと感じる温度。ぬるま湯ではありません。)をたっぷり与えます。 東南アジア原産の胡蝶蘭にとって、寒さは大の苦手です。

3. 直射日光は避けましょう

置き場については、明るい室内がベストです。植物なので、光合成をするにはある程度の明るさが必要です。ただし、直射日光は厳禁です。色白の方がいきなり真夏の海に行くように、胡蝶蘭も「葉焼け」をして傷んでしまいます。

4. エアコン機器からはなるべく離れた場所でご鑑賞下さい

夏場のクーラー、冬場の暖房の風が直接当たるところも、花が乾燥し傷みやすくなるので、なるべく避けるようにしてご鑑賞ください。

こだわりの胡蝶蘭の世界